TOP

三次元極座標におけるラプラシアン

ゴリ押しでやってみる。

前提

座標変換式




直交座標系におけるラプラシアン
  
これを極座標に変換する。変換のためには、微分の連鎖律
  
などを使う。

計算

x の一次

x で偏微分する。r の場合は素直に
  
である。θの場合は、まず
  
の両辺を x で偏微分して、
  
だから、これを整理すると
  
が得られる。φの場合は、
  
だから、x で偏微分して
  
となる。したがって、
     
を得た。

y の一次

y で偏微分する。計算は x で偏微分したときとやり方は同じで、結果を書いておけば
  
となる。これらより、
     
を得る。

z の一次

z で偏微分する。これも上と同様で、結果を書いておけば
  
となるので、
     
を得る。

x の二次

ここからが超面倒くさくなる。
  
であるから、順番に偏微分を計算していこう。まず、
  
                
  
                
  
                
となるから、求めるべきはこれらの和である。すなわち、
  
         
         
でまとまった。

y の二次

x の二次と同様である。すなわち、
  
を計算すればよい。これも順番に求めていくと、
  
                  
  
                  
  
                  
となる。よって求めるべきこれらの和は、
  
         
         
となる。

z の二次

これは一気に求めてしまおう。
  
     
でおしまい。

求めるべき式

以上より、いろいろ纏まったり消えたりする項があって、
  
        
が得られる。これが求めるべき式、三次元極座標におけるラプラシアンである。
 なお、もう少し洒落た書き方もある。すなわち、
    
とする。内容は上と変らない。



inserted by FC2 system